« メロンの味 | トップページ | 四月の雪 »

2005年4月15日 (金)

元祖音響系

アルバムを紹介するとき、一番好きとか、一番影響を受けたとか、いろいろ言い方がありますが、これは、『完全に覚えるまで聞いた一枚』です。一番好きとか、一番影響を受けたというとちょっと違うけど、すごく好きなアルバムであることは確かです。

Low / David Bowie

low

いつぞやテレビを見ていて、BS2の映画前だったか、このアルバムの"Speed of Life"のど頭が使われていて、発作的に欲しくなり、CDで買いなおしました。

ちゃっちゃらあ、ちゃらちゃららちゃ、ちゃらちゃら、ちゃらちゃらちゃらん。

これじゃあわかりませんね。失礼しました。

高校生?ぐらいのころ、多分1500円ぐらいの廉価版レコードを買い、テープにとってウオークマンでうんざりするぐらいリピートしていました。お金はないけど時間はあるので、「わかるまで聞くぞ」っていう覚悟で聞いていました。でも、その時は、本当に自分はわかってるのか、不安でした。
今は、「本当にわかるって何?」と言い返す図太さが出てきました。まあともかく、きちんと向き合っていたな、とは思います。

ひずんだスネア、喉をしぼって歌うBOWIE。シンセの音色だけは、野太いと言うか、野暮ったいまでにファット。あばれ牛に手綱をつけ引き回しているような。
今聞いてみても、この荒涼とした音像は、自分の好みの根っこにあると思います。「ローファイ」とか、「音響系」とか言われる音への興味の芽は、たぶんこの辺です。


歌詞も暗い。"Breaking Grass"では、誰かの部屋に忍び込んで、窓ガラスを割ったり、床に絵を描いたりの狼藉の上、「あなたはすばらしい人だが、問題を抱えているので関わりたくありません」。なんて言ってる。

ボウイさん、あんた大丈夫か。


タイトルもLOW、っていいうぐらいで、強烈に落ち込む一枚です。
でも、それが気持ちいいんですけど。

|

« メロンの味 | トップページ | 四月の雪 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96993/3705422

この記事へのトラックバック一覧です: 元祖音響系:

« メロンの味 | トップページ | 四月の雪 »