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2005年8月18日 (木)

銀色夏生賛江

銀色夏生さんという詩人がいます。

一番有名なのは、大澤誉志幸さんの「そして僕は途方に暮れる」の作詞だと思いますが、最近では角川文庫から出している日記、『つれづれノート』の方が有名かも。二人の子供と気ままにわがままに暮らす彼女の日常が綴られていて、読み出すと止まらない、のですが。
この日記しか知らない人は、銀色さんってとっても変わり者、「珍獣」、みたいなイメージを持っている人も多いと思います。

でも、私的には、作詞家として大好きな人です。大澤さんとのコンビでは山ほど傑作があるのですが、詩に登場する、繊細で、自閉的で独立心が強くて、かたくなで寂しがりやな女の子は、本当に彼女だけの世界でした。

「そして僕は、、、」も、そんな女の子に突然去られてしまった男の子の呆然を描いた作品です。


わがまま、って、よくいえば自分に正直ということですよね。
自分が感じたまましか行動できない女の子。そして、その理由を説明する言葉をもたないから、いつも周りには「変わってる、自閉的」、と誤解されてきた女の子。
こんな彼女の生き方自体の美しさに惹かれた男の子は、やがて、振り回された末、彼女から唐突に別れをいいわたされるでしょう。もちろん、男の子には理解のできない理由で。

男の子は、好きなのに相手の考えていることが最後の最後は理解できていないことに、深く傷つく。


そして、別れた後、女の子は相変わらず一人で寂しそうに閉じこもっている。


こんな風変わりな女の子像を魅力的に描いた人は、銀色さんの前にも、後にもいません。
(現実にいたら、きっと、つきあう男性は苦労するだろうけど。)


ついでに、私の好きな歌詞をちょっと引用してみます。

「今朝のポットを温めなおし
今日の日付を塗りつぶせば
仄かな明かりでニュースペーパー読み返す」~CAB DRIVER~

このCAB DRIVERは、なんとなく、ジャームッシュの映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」のウィノナ・ライダーを連想してしまいます。全くの余談ですが。
この女の子は、寂しがりやなんだけど、次に誰かが声を掛けてくれるまでは一人で居続けてしまう、痛々しい感じがあります。

(今ふっと思ったんですが、この手の女の子が許せない人もおおぜい居そうですね。人の気持ちを弄んで、結局本気にならずに逃げてしまうタイプ、何ていって。)

なんとなく、この女の子の魅力、伝わりますか。

相変わらず今日も本題から大きく迂回しています。

では、本題。
その、銀色さんの角川文庫で出している日記シリーズ「つれづれノート」で、ときどき、「この歌にはまっている」、とお気に入りの曲を紹介することがあります。
もう十何冊でているのに、ほんの数曲しかないのですが、これが、すべて名曲。

スガシカオ「黄金の月」


カーネーション「EDO RIVER」


これらの曲に出会えたのは、銀色さんのおかげです。
さすが詩人というべきか、曲ももちろんいいんですが、この二曲とも、歌詞の突き抜け方がすごい。

ああ、お盆進行で、いろいろ曲名は出てくるものの、書き飛ばした感強し。今日登場した4曲はみんな好きなので、いつか改めてきちんと書ければいいなと思ってます。

では。

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