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2006年4月

2006年4月26日 (水)

アメリカの響き

はまってるんですよ、これ。



買ったのは1年ほど前なのですが、それ以来、普通にステレオで聞くだけでなく、カーステに入れたり、通勤で聞いたりと、もう何度聞いたでしょうか。

ワルツになった「ダイアナ」。レゲエになった「カム・アズ・ユー・アー」(ニルヴァーナ)、オリジナル曲のアート・リンゼイのノイズギターをそのまま弦楽に起譜した(?!)曲。

ここのところ、仕事が忙しくて、ぴりぴりしているので、音楽の好みも狭くなっています。

なぜかヴァン・ヘイレンの「炎の導火線」の冒頭に熱くなったり、(ギターの音が出る前、一瞬、無音のアンプの音のうなりが聞こえて、これが最高!)逆にKDラングのヴォーカルアルバムにはまったりと、揺れ揺れです。


「異国の香り」は、こういう、私の揺れに揺れている感情の起伏の、山にも谷にも、見事にシンクロしてくれる、稀有なアルバムです。

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2006年4月16日 (日)

ファンクミュージックとしてのYMO

YMOが、「ライディーン」などの売れ線から一転、暗い暗い音に走ったのが、アルバム「BGM」。
私はこれが最高傑作だと思っていたのですが、改めて「BGM」の次の作品、「テクノデリック」を聞きなおし、やっぱりこっちかなあ、と思いました。
実は、テクノデリック、「暗いアルバム」、という認識しかなかったのですが、とんでもない、これは、ヘッドフォンミュージックとしてのファンクの極北に至った作品でした、、、、。


再発見の鍵は、細野氏のエレキベースでした。

5曲目、ライト・イン・ダークネスの、細かくもタメの効いたフレーズ。
ベーシストとしてのスキルを改めて感じつつ、こんなダークな曲が、ある種の開放感を持って聞ける凄さに感動しました。奇妙なタメがあってノリにくく、踊りにくいんだけど、むちゃくちゃファンキー。ほんと、ブリブリ弾きまくってます。そのかっこよさ。
プロデューサーとして、一歩引いた形でYMOにかんでいたはずの細野さんが、生楽器を持った瞬間、ミュージシャン魂に火が付いてしまったのかもしれません。

ちまたでは「サンプラーを世界で始めて(本格的に)使ったアルバム」みたいな、音楽技術史の面からだけで語られがちなアルバムですが、これはファンクだ!!


*
すいません、今日はあまりにひねりがなかったかも。
実は、またまたおいそがしモードに突入しています。

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2006年4月10日 (月)

なぜか「なぜか上海」

今日、CDをひっくり返してて、井上陽水の「なぜか上海」にはまってしまいました。

昔から、もう何度聞いたかわからないぐらい好きな曲だったので、高中正義のギターの、隅々までフレーズを覚えています。
曲がフェードアウトする寸前のところのギターを、ボリューム上げてがんばってコピーしていたことを思い出しました。


今改めて聞くと、昔なんであんなにもはまったのか、少し言葉にできる気がします。
それには、まず、上海のイメージを語る必要があります。

魔都。アヘン。ジャズ。賭博。クーニャン。駆け落ち。

本当の上海がどんなところだったのか、とは全く別のお話として、です。


昔、上海バンスキングという映画がありました。
バンスキングとは、戦前、日本から一旗上げようと上海に行ったミュージシャンが、思うように仕事も増えず、借金(バンス)の王様(キング)になる、という意味だそうです。
吉田日出子が劇中で歌ったイメージで作られたアルバムが、またよくできているのですが、それは別の話。

上海が持つ、人を怠惰にさせる魔力、その陶酔感に、子供の自分は惹かれたんだな、と今になって思います。


そして、このころの陽水の歌詞のすごさ!
全体に無意味な方向に舵を切り始め、ものすごくおもしろくなっていった時期なのです。

「灰色の指先」なんて曲は、アルミニウムの型抜きの単純作業をしていて指紋がなくなってゆく工員の話。
これとか、「娘がねじれる時」なんてのは、「傘がない」以来の、強い社会性を引きずった曲です。

(このへん、とても安倍公房の作品と似たものを感じます。
安倍公房にも、「死んだ娘が歌った」なんて、モロそれを思わせる作品もあったりします。)


それが、「なぜか上海」「とまどうペリカン」「リバーサイドホテル」あたりになると、そういう意味での「テーマ性」は全く消えていきます。

バブル期に向かって突っ走り始めた日本の内実のなさを体現するかのように、ひたすら意味がない美しい曲が大量に生まれる時期なのです。

(でも、安倍公房の遺作もたしかそんな感じだったような気がする。
もしかして、ものすごく二人って似ているのかも。)

ツメ、甘いですが、今日は勢いで投稿してしまいます。
えい。

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最初で最後のDJリスト(その4)

ようやく、仕事が一山超えました。再開出来てほっとしています。


8 "Skindo-le-le"       Electrificacao / A Bossa Electrica

このアルバム、ジャケットを見ると、中古レコードによくある、うっすらとした丸型のスレ痕があります。
しかも、内容も、キーボードの音色など古風で、とても最近の録音とは思えない。
でも、そいういうヴァーチャルな昔感覚、というのが今風なのですね。
私はそこまで考えず、ただただ曲が好きだったのでかけてしまいました。

他に、このアルバムにはアイアート・モレイラのトンボ・イン・4/7という名曲もカバーされています。
これと「スキンド・レ・レ」をカバーする時点で、ものすごくアルバムのテーマが明確なのが判るかと思います。

それは、臆面もなく名曲、という感じ。

悪い意味で言っているのではありません。
名曲に、てらうことも臆することもなく、とにかく「好きだっ!」の一点突破で作品として完成させてしまう。

この「臆面もなさ」は、同じスゥエーデンのポップバンド、カーディガンズにも通じるところがあります。(と勝手に思っています。)
外国のバンドの方が、かえって、本国よりも「らしさ」を過剰に持ってしまう不思議。

もともと自分の根っこにない異郷の音楽を、憧れて憧れて消化していったため、音楽のある部分が濃縮というか、凝縮というか、突出してしまうのだと思います。


9 "Aguas de Agosto"    Delicatessen Mixture

DJシリーズもこれでいよいよ最後。

この曲は、仕事場でみんながよく聞いていた思い出の曲。
まあブラジリアンフレーバーも濃いし、いってみようかな、とかけてみました。

でも、スキンド・レ・レと並べて聞いてみると、これも、ヴァーチャルな感じ、かなりありますね。

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