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2009年4月 4日 (土)

おんなうた、おとこうた

先週の日曜の新聞で、演歌歌手ジェロがアメリカで凱旋ライブ、という記事を読みました。
ジェロさんの『海雪』は女ことば、女性人称で歌われています。
(「ねえ いっそこの私」・・・)

日本では、男性が女性の立場で歌ったり(内山田洋とクールファイブの『そして神戸』)、

逆に女性が男性の立場で歌ったり(榊原郁恵の『夏のお嬢さん』)、さらには異装で歌ったり(美川憲一)することが、悪趣味でもパロディでもなくて、表現の選択肢として成立しています。
でも、アメリカでは、歌い手の性別に合わせて、歌詞のHE,SHEを入れ替えるのが普通らしいのです。
詳しくは、この中河先生の論文を。

私なりに例を考えると、、、、

例えば『テネシーワルツ』は、女性歌手が歌うときには「あなたに彼女を紹介しなければよかった(そうすればあなたを奪われなかったのに)」だけど、男性が歌えば、「君にあの男を紹介しなければよかった」と変わります。
つまり歌い手の性別に従って歌詞を変えるわけです。

ちなみに、女性のKDラングは、男性のレナードコーエンの「電線の鳥」の「彼女は扉に寄りかかったまま、「どうしてもっと私に求めてくれないの?」と言った」を、「彼女」のままで歌っています。


これはラングがレズピアンであることを考えるとなかなか意味深に聞こえてきます。


さて、この性別問題に気がついて、いろいろジャズのスタンダードを調べていたら、本当に普通の事なんですね。アメリカでは。
この習慣、日本のように歌手がどちらの性別も演じられるのとは好対象です。(だから「演歌」?まさか!)

そうするとアメリカ人のジェロが女性人称で『海雪』を歌うのは画期的なことなんですね、多分。

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